★東欧カフェ巡り旅行(ブタペスト編) 2004/05/15-16

- 今回の旅行最後の都市は、ハンガリーのブタペストです。
ブタペストといえば、皆さんは何を連想しますか? 街の中央を悠々と流れるドナウ川からクルーズで見たクサリ橋と市内風景は,、まさに夜景に輝く真珠のようでした。 西暦1000年にローマ軍が駐屯してから始まったその歴史は、まさに千年王国。 一時はオスマントルコ軍に支配されましたが、145年後にハプスブルグ家により奪還され、そののち独立戦争を経てオーストリア・ハンガリー二重帝国からハンガリー共和国となったのが1914年です。
145年間も続いたオスマントルコによる支配がブタペストに残したものは、温泉とパブリカとコーヒー!なんですね。 この街でコーヒーを飲む習慣は、17世紀の終わりに始まったウィーンより100年も前からあったのです。 私達がこの旅行で最も気に入った街が、この予想以上に素敵なカフェと美味しいコーヒーを飲ませてくれたブタペストでした。それではいくつかのカフェをご紹介していきましょう。
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≪カフェ・ニューヨーク≫
- ブタペストのカフェを語るなら、最初に取り上げなければならないのは≪カフェ・ニューヨーク≫になるでしょうか。
1894年の開設時にこのカフェの設計を任されたのが、王宮の改築も請け負った有名な建築家アラヨッシュ・ハウスマンでした。そのことからもこのカフェが、どんなに素晴らしい気風に満ちていたか想像できるでしょう。
- それは、『惜しみなく華麗な調度品が置かれた宗教的な部屋のような雰囲気を放つ豪華なサロン。 大理石の高い柱にフレスコ画、それに装飾を施した鏡。 床、絨毯、座席、カーテンは互いによく調和している暗い赤、茶色がかった色、それにモスグリーンの色調で、全体をかつての豪華なシャンデリアに替わって玉のように丸いランプが照らしてる。』と記されています。
- この≪カフェ・ニューヨーク≫の場所を現地ガイドのアルパートさんに尋ねたところ、残念ながら現在は改装中(2002.12には既に工事が始まっていたとガイドブックにありますから、もう2年近くも続いていることになる)であるということでした。 いや、もしかしたらヨーロッパのある国の銀行に買い取られ・・・閉店したという話だったかもしれません。 気落ちした後に、市内見物コースのバスの車窓から見たそのカフェ・ニューヨークの姿は、まったく面影が無い無残な瓦礫の山となっていました。
- 私の手元にある本「ヨーロッパのカフェ文化」の中には、その豪華な店内風景の写真がモノクロではありますが2枚掲載されています。 その写真を見ると、まるで王宮の一室であるかのようなそのカフェ・ニューヨークの豪華な姿が偲ばれます。 また昔はこの店の周りに5店舗のカフェがあり、その中には店名≪ヤーパン≫と『日本』を意味する美術家が出入りしていたカフェもあったそうです。(その後の調べで、現在このカフェ・ヤーパンの跡地は「イーロークポルチャ」という書店になっていて、中でセルフサービスでコーヒーが飲めるらしい・・。) それらの店が現存していないことはとても残念でしたが、その後に訪れたブタペストのカフェも私の落胆を慰めてくれるに十分なものでした。
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≪セントラル≫
- このカフェ・セントラルも開業が1887年とカフェ・ニューヨークより古く歴史ある店ですが、現在の店は2000年に改修されたようです。
場所は市街中心部の南に位置する地下鉄3号線のフェレンツィエク・テレ駅から歩いて2分ほどのところで、観光客の多くがショッピングを楽しむ歩行者天国のヴァーツィ通りからでも歩いてすぐのところなので、時間があればお勧めのカフェです。私たちが入ったときは、午後2時ごろだったでしょうか、観光客は少なく地元のお客様が多かったようです。
- 店内装飾は、モスグリーンの濃淡に合わせるようにスモークがかったオレンジとの調和がシックな壁、ベージュ系の天井は高く、イスはクラシックな感じでテーブルの上面はもちろん大理石なんですが、床が絨毯でなく天然のウッドで、明かりのシャンデリアなどがシンプルライト、男性店員の服装なども含めて何となくアメリカを感じさせるポストモダンな雰囲気でした。 それと、どのテーブルにもランの花が一輪飾ってありました。
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- 注文したのは、ARCADIA・Kava(カプチーノ)と「Coffee with
RUM」とメニューに書かれていて説明に「RUM & weeped cleam」となっていたコーヒー。
●ARCADIA・Kavaは、シナモンパウダーの香りが香ばしく、書いてあった説明によると蜂蜜で甘みがついていて、とても美味しかった。(420フリント)
●「Coffee with RUM」だと思っていたモノは、後でレシートを見ると「Ir.Kava」と書かれていましたのでラム酒でなくアイリッシュウィスキーの入ったコーヒーだったのかもしれませんが、アルコール度数の強いお酒好きにはとても美味なコーヒーでした。(950フリント)
- それぞれのコーヒーに、日本のマコロンに近い大きさ形のココナッツクッキーが付いていたのも特筆モノです。
- レート換算しますと10フリント=6円ですから、それぞれ約250円と570円のコーヒーになります。

カプチーノとラム酒入りカフェ |

女性店員が撮ってくれました |

二階にもフロアーがあるようでした |
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≪ムーヴェース≫
- 中心部から北東1時の方向にある英雄広場は建国1000年を記念して造られた。その広場からドナウ川に向かって中心部に伸びる2.5kmの並木道が世界遺産に登録されたアンドラーシ大通り。 この通りに面して国立オペラ座が建っており、その向かいにあるカフェがムーヴァースです。
- この店は、入り口正面に美味しそうなケーキのショウケースがあります。このケーキの種類が多いことでも女性に人気のカフェのようです。店内は落ち着いた雰囲気で、オペラの公演がはねた後にはその余韻にひたるお客様で賑わうそうです。
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ムーヴェース |

国立オペラ座 |

アンドラーシ大通り |

英雄広場にある国立美術館 |
朝の10:30頃だったでしょうか、店内に入ると日本人かなと思える一組の親子連れがコーヒーを飲んでいました。 何となく目線が合ったので、軽く会釈をして「日本の方ですか?」って声をかけましたら、20代だろうと思える娘さんがブタペストに住んでいて、そのお母さんが名古屋から訪れ、これからオペラ座の公演を観に来たとのことでした。。記念写真を撮ってくれるというのでお願いして、またツーショットで店内写真です。^^;
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ムーヴェース内 |

ムーヴェース/ケーキケース |

飲み物 |

ムーヴェース内 |
- オーダーした飲み物は、私がエスプレッソ(270Ft=160円)でデミタスカップに8分の本格的なもの。切れ味のいいキリッとした香味で美味。 妻がメランジュ(300Ft=180円)で、グラスにコーヒーとフォームドミルクが2:1。 前述のセントラルに比べて安い感じがしたが、セントラルは蜂蜜が入っていたりしたので少し高かったのかもです。
- 店内の様子は、若い女性一人が持参?のサンドイッチをほおばりながらオレンジジュースを飲んでいたり、小学生の男の子を3人連れた母子がジェラートを食べていたりと、いたって庶民的な雰囲気であった。
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- ≪カフェ・ルスヴェルム≫
ブダ地区の王宮の丘、マーチャーシュ教会の近くにあって、王妃シィシィが特に好んだ店がカフェ・ルスヴェルムで、ブタベストでは最も古い店と言われています。手持ちのガイドブックにはその場所が掲載されていなかったのですが、現地ガイドのアルパート氏に教えてもらい訪ねた。入り口を入るとすぐ左にジェラートを売ってる売店があり、正面にはケーキのショーケースが。 突き当たりを左に伸びる小さな部屋をのぞくと、老人観光客が数組座ってコーヒータイムをしていました。
- 私たちは、王宮の丘のツアー観光の途中でもあったので、お茶タイムは取れなかったが、暖かい雰囲気の店でありました。 右下の写真に移ってる「白い大きなモノ」は、陶器で出来てるストーブです。 薪を燃やして暖を取るのです。同じ構造のストーブをチェコのプラハ郊外にある古城を見物した際に、王妃の寝室やその他の客間などで見ました。 つまりこの陶器製のストーブがあることで、歴史のあるカフェであることが分かります。 はて?開業はいつだったのだろうか?

カフェ・ルスヴェルム |

ケーキ・ショーケース |

店内風景 |

大きな陶器製ストーブ |
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- ≪漁夫の砦のカフェ≫
対岸のペスト地区を一望する眺めが最高の「漁夫の砦」は、建国1000年記念物として1902年に完成した王宮の丘の観光ポイントになっていますが、下の写真はその中にあるカフェです。 私たちが訪れたときには、まだ開店前だったのかロープが回りに張られていました。
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ブダ地区の王宮側からペスト地区を見下ろす |

漁夫の砦のカフェ店内風景 |

漁夫の砦のカフェ店内風景 |
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≪ジェルボー≫
- 街の中心ディアーク・テール駅から歩いても数分のヴェルシュマルティエ広場に面した処にあるジェルボーも、1858年に開業といいますから老舗の店舗です。 ハプスブルグ家の人達が好んでこの店を訪れたといわれるように、店内は重厚なインテリアで飾られていました。 この店はカフェだけでなくレストランも備わっているためか、とても広い店なのですが、観光客でいっぱいで落ち着ける雰囲気ではなかったので、写真撮影だけにしました。

ジェルボー |

テラス風景 |
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≪アンナ・カフェ≫
- この店もブランド店が集まるヴァーツィ通りの入り口にある有名店ですが、ご覧のように観光客であふれていました。各国から来てる観光客の人間ウオッチングをするには、いい店です。(笑)

アンナ・カフェとヴァーツィ通り |

アンナ・カフェのテラス風景 |
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- このようにハンガリーでは、この旅行で一番多くカフェを巡ることが出来ましたが、観光客の少ないお店ほど落ち着け印象深いものになると同時にコーヒーも美味しかったのではないかと思います。 思い出せば、チェコのプラハで訪れたカフェ・スラヴィアも同じでした。 ヨーロッパでも日本でも言えることですが、観光客が押し寄せる店は避けたほうがいいようです。(・・・って、我々も観光客だったんですが^^;)